中国留学記 苺の巻
イチゴヲタベルトガンニナル
雲が多いものの,まずまずの天気になりました。こちらはこの後少し雨が振りそうです。今日は少しむしむしするのかなあという感じです。
さて,先月4月末からここ一ヶ月ぐらい北京中を騒がせているニュースがあります。実は今月始めにも書きたいと思っていたのですが,どうも真偽がはっきりしないということで,書くのをためらっていました小米であります。しかしながら,先日農業サービス事業体が調査結果等公表しまして,いよいよ本当らしいという見解です。
さてそんなことよりもそのニュースの内容,それは北京市内で購入したイチゴが毒イチゴだったというもの。市内のスーパー等で購入したイチゴのサンプル全てから使用が禁止されている農薬が検出されたということです。中には基準値の七倍を超えたものまであったとか。なんかこういうニュースって,不思議と中国っぽいなあと感じてしまいます。
今回検出された農薬はアセトクロールという酸アミド系の除草剤でして,アメリカでは発ガン性を指摘されている農薬のうちの一つです。中国では特にイチゴに対する使用が禁止されているとのこと。中国でも禁止されている農薬があるんですね。
今回のこの毒イチゴ騒動ですが,インターネット上では「イチゴを食べると癌になる」とさえ言われており,大変な盛り上がりを見せています。経済損失はおよそ五億円にのぼると言われており,また単価も一キロあたり16人民元へと値下がりしたままです。普段はだいたい35人民元くらいなのでおよそ日本円にして400円くらい値下がりしていると考えるとその深刻さがわかります。
日本では農薬に対する知識だったり危険意識だったりというのが一般的にどの農家にもあって,メリットとデメリットとを天秤にかけながら使用を考慮しているようですが,中国ではどうなのでしょうか。もしかすると中国では,農家の農薬に関する知識であったり,法律に関する知識そのものが欠けているのかもしれませんね。中国では農薬のコストも低いので気軽に使用してしまうということもあるのかもしれません。いずれにせよ,一消費者として食の安全性の改善を祈るばかりです。
これから旬を迎えるイチゴ。そのまま生で食べたり,練乳をつけて食べたり,お菓子やデザートなど用途は様々ですが,こんなニュースを見聞きしてからは,ちょっと遠慮がちになってしまいそう。でも,ちょっと食べたくなってきたなあ……。
小米
(2015年6月2日追記:2015年5月24日作成)
时事日本
- 我有话说