国际大学 从亚洲飞向世界

国際大学

~国際大 アジアから世界へ羽ばたく~

国際大学ロゴ
1982年設立。日本初の大学院大学。世界で活躍するビジネスマンの養成を目標に、学内の公用語を英語としている。全寮制。国際関係学研究科と国際経営学研究科があり、両研究科とも、卒業要件は非常に厳しくなっている。

国際大学トップ画像

PROFILE
信田グレチェンさん
米国・ルイスアンドクラーク大学で初等教育を専攻した後、来日し、国際大学大学院で日本学を学ぶ。現在、国際大学で学生支援・キャリア支援を中心に、学生のサポートを行っている。日本人学生はもちろん、専門性を持つ留学生と日本の企業のマッチングにも尽力中。
Q
まずは、国際大学の位置づけについて教えていただけますか?
信田
国際大学01

国際大学は、国際社会で活躍できる高度な専門的知識を持った職業人の育成を目指した大学院大学です。平成27年9月現在、54か国366人の学生が新潟にある緑あふれるキャンパスでのびのびと学んでいます。周囲は田んぼが広がっていてとてものどかです。新潟コシヒカリの本場なんですよ。とても自由な学生的な雰囲気が特徴です。周囲の環境は自然豊かで、学ぶには絶好の環境で、54か国の学生はとても仲が良くなります。
年齢層は22歳から40代まで幅広く、平均年齢は28歳です。学生は日本人が13.6%で50人、中国人は2%で7人となっています。また、アメリカから6人、韓国と台湾からもそれぞれ一人ずつ学んでいます。グローバリズムを体得する、願ってもない環境が実現しています。

本学は、研究者の養成を主目的とする従来の日本の大学院とは違い、国際学におけるそれぞれの専門的な分野で学際的学識を備え、現場で実践的に活用できる人材の育成を目指しています。卒業後は国連などの公的機関で働く人もいますよ。国際社会の要請がバックにあるといってもいいでしょう。

Q
たくさんの国々の学生を相手にしてのキャリア支援はどのように行われていますか?
信田

一人ひとりにあったきめ細かいサポートプログラムが特徴でしょうね。内容も多岐に渡ります。ワークショップ形式で行うことも多いですよ。履歴書やエントリーシートの書き方に始まり、日本企業への就職を知るための講座や実際に就職試験を受ける際の面接の練習やアドバイスなども盛り込んでいます。限られた面接の時間に、いかに効率よくPRしていくかは日本語を母語とする人でも頭を悩ませるものです。まして異文化を持つ学生には難しいですね。そのあたりをサポートするべく、日本の企業の伝統的な特徴などについても説明していきながら、理解を深めてもらうように工夫しています。また、在学生だけではなく、修了生を対象としたプログラムも用意しています。メーリングリストなどを活用して、参加していただけるプログラムには企業に対して情報をお送りしています。それは卒業生が就職した企業とつながりを深めることにも役立ちます。OBやOGとの面談なども同じメリットがありますね。一度できた企業とのつながりをさらに強くするための努力は欠かせません。

国際大学03

国際大学05

コラム
RESUME エントリーシートとは

東企業に応募しようとする際、履歴書のほか、最初にいわゆる「エントリーシート」に記入し提出することが多い。エントリーシートは企業が独自に用意しているもの。

氏名、住所などの連絡先、学歴や職歴、つきたい職種や希望の勤務地、入社後取り組みたい仕事、応募の動機、自己PRなどさまざまな情報を記入する欄がある。

自分のことを見つめ、自分について分析する…それを他者にわかりやすく短文で説明する…やってみると思うより簡単ではないことがわかる。

日本の学生でも難しいのに、日本の文化や日本語に、たとえば4年ほどしか馴染んでいない留学生ならなおのことであろう。各大学のキャリアセンターなどでは、エントリーシートの書き方などの講習会を開催しているところも多い。まずはベーシックな書き方を知って、うまいスタートを切りたいもの。

企業は集まったエントリーシートを最初の選別に使うが、応募者の中から、その後に続く面接の情報の一つとしても活用する。書類選考を通過するには読みやすく見やすい内容で書くことが必要となるが、さらに面接時に有利に働くようにするには、短い記述の中にも自分を知ってもらう豊かな表現力も不可欠となる。テクニックはいろいろあるが、まず一行目に印象にのこるPRポイントを持ってくることが効果的。行きたい企業に入社している先輩を探して話を聞くなどして研究してみよう。

Q
就職状況はいかがでしょうか。
信田
 学生の三分の一が就職活動をします。三分の二は所属企業から派遣されて学びに来ているなど、すでに就職先が決まっている人です。外国人では卒業後は母国に帰って仕事をすることが決まっている人もいます。いずれにしましても、三か月以内にすべての卒業生は就職先が決まっていきます。だからこそ、国際大学の学生を採用できるのに、そのチャンスを逃してしまう日本企業はもったいない!と思ってしまう場面がよくあるんです。

紐帯は企業との連携
Q

国際大学はもともと、産学協同に力を入れてこられていますね。現在の連携の状況はどのような感じでしょうか。


信田
 国際大学のグローバルパートナーと呼んでいる企業が54社あります。それに加え、40社が、キャンパス内で行われる、オンキャンパス・リクルーティングという会社説明会に参加してくださっています。これは毎年1~2月の6週間、行われます。本学は勉強がとても忙しいことから、毎日、昼休みを使って1~2社ずつ行っています。企業さんに順番に来校いただき、説明会の後、関心をもった学生には一人20~30分程度の面談・面接の時間を設けています。話が弾み、面談が少し授業時間にかかってしまうこともときどきあり、その場合には、特別に授業の退室を認めています。その際にはノートなど友だちに頼むなどして、勉強が遅れないように気をつけていますよ。企業と直接コンタクトできるので、学生にとってはよいチャンスになっています。

Q

留学生を積極採用する企業は増えてきていますか?


信田
 ええ、とても増えてきている印象がありますね。外国人留学生はもちろん、日本人についても、海外に積極的な関心をもっている学生を評価する企業が多くなってきているように感じます。しかしマッチングにまだ課題があります。

Q
それはどのようなことでしょうか。
信田

 日本企業の募集の方法を少し見直してみるとよいのかなとは感じます。なぜなら6月末に卒業となる国際大学大学院では、就職は6月か9月に限られます。多くの日本の企業の新卒入社は4月ですから、経団連が示す新卒採用のスケジュールに当てはまらないのです。日本人なら3月まで待つということもできるかもしれませんが、外国人は卒業後数か月も仕事がないと、日本に滞在することそのものが困難になってしまいます。

 人材と企業の出会いは、いつあるかはわかりません。マッチングしたら、すぐに働きたいと考える学生は多いですよ。4月を待っているうちに、海外や母国、また日本でも外資系の企業から、別に条件のいい就職先のオファーが来たら、そちらを選んでしまうことが多いでしょう。

Q
もう少しフレキシブルに考えたほうがいい、ということですね。
信田
 また、国際大学の学生をぜひとりたいと思ってきてくださる企業さんの人材採用はそのようですね。

日本の企業文化を分析し、教育する
Q
さて、外国人が日本の企業で働く際に、どのような職能が求められるのでしょうか。

信田
 第一に、日本語の能力ですね。専門性の高いスキルや特別な経験を条件としている企業は多くありません。一般的に企業は、若くて会社のために惜しまず働いてくれる人が欲しいというのが本音です。会社の一員になれる人ですね。

 国際大学の場合でいうと、卒業生は大学院卒となり、就業経験のある人は責任ある立場で働きたいと思っています。さらにはリーダーシップのとれる仕事を求める傾向も高いです。対して企業側は「新しい社員」として採用します。ここに学生と企業のイメージギャップが見られますね。

 このようなさまざまな複雑な背景はありますが、基本として、採用の第一条件はコミュニケーションスキルです。つまり、「日本語ができること」。

 国際大学の学生を採用しようとする企業は、海外でのビジネスチャンスの拡大に備えて、外国と日本の架け橋になれる人材を求めているのです。所属企業を大切に思い、ビジネス現場での日本語が話せて、外国とも信頼感を築いていける、そんな人材をいつも探しているのです。

 分野としてはエネルギー、コンサルティング、マニュファクチャリングなど柔軟な業界という印象があります。逆に保守的な分野は銀行です。「採用したいのだが、今の制度ではできない」とおっしゃることがほとんどです。

Q
国際大学として、これから力を入れていきたいキャリア支援はどんなことですか?

信田
 そうですね。日本の企業文化というものは確実にあります。ある程度、伝統的なものになっているものです。外国人もそうですが、若い日本人の学生にもこの理解が足りないように思われます。そこで、日本のコーポレイト・カルチャーの理解教育を進めていけたらと考えています。ここには、従来からあるビジネスマナーと言われるカテゴリーも含まれますが、ほかにも日常的なちょっとした気づきなど、知っておいて損はしない知識はたくさんあると思います。
 あとは日本語能力のさらなるレベルアップです。終わりはありません。プログラムのブラッシュアップや見直しは定期的に行っていきます。

Q

企業に対して求めるものは?


信田
 先ほどもお話ししたような、募集のスキームの再考です。高度な専門性をもった学生の採用を実現し、実際に国際社会のビジネスに影響を与えていけるようになるためには、大学ごとの創意工夫だけでは結果を出すことができません。またそのような教育を推進するためには、文部科学省や経団連のサポートも必要です。海外と日本の橋渡しが責務となっているスーパーグローバル校は、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。互いに交流しながら課題に対して前向きに進んでいきたいですね。いずれにしても、グローバル人材を育てることは、これもまた奥が深く終わりのないチャレンジだと思っています。

■ 国際大学のキャリア支援ウェブサイト

推荐阅读

  • 2015.10.28

    企业访谈

    东京艺术大学 日本艺术的中心

    美术馆,博物馆林立的东京上野,是日本的艺术文化的起源地之一。在这个艺术之森的上野,坐立着日本唯一的国立综合艺术大学。自创立以来,东京艺术大学一直为日本,乃至亚洲的艺术文化的发展作出指导性的作用。

  • 2015.10.27

    企业访谈

    筑波大学 企业人事排行第2位!

    茨城県つくば市、筑波研究学園都市。9学群、8研究科を有する総合大学は、広々とした緑あふれるキャンパスです。つくば市という一つの行政区である、まち全体がアカデミックかつ国際的なムードに包まれています...

  • 2014.12.24

    企业访谈

    一桥大学

    主校区位于日本东京都国立市的一所日本国立大学。一桥大学始建于1875年,设有商学,经济学,法学以及社会学四个学部,是一所专攻社会科学的综合大学。悠久的历史,丰硕的教学成果,以及强大的教授阵容使得一桥大...

  • 2015.11.06

    企业访谈

    早稻田大学 不容忽视的巨擘

    早稻田大学,坐落于日本首都东京中心地段的综合型大学,一直以来都坚持贯彻着改革和挑战的学风,作为推动世界范围内教育和研究力量的前沿力量,不断地在自己的道路上前进。所在位置距离东京、涉谷、新宿、池袋站...

  • 2009.01.28

    企业访谈

    underconstruction

    underconstruction