东京艺术大学 日本艺术的中心|東京藝術大学

世界２５か国から学びに来ています。内訳では、学部９人、大学院１３９人の軽１４８人です。うち中国人は６３人、韓国３５人、台湾１４人と東アジアで８割を占めていますね。２０１１年の震災の影響で一時的に減少した留学生数は、盛り返してきていて、交換留学生を含めると２０１１年より４０人程度の増となっています。スーパーグローバル大学創成支援事業（SGU）の取り組みが始まり、今後さらに増えていくことが見込まれます。

６２人が大学経由で奨学金を受けています。そのうち、文部科学省の国費留学生は３６人で４２％となっていますね。その他に、入学後は学業成績などにより、学費免除や東京藝術大学奨学金というものもあり、才能あふれる学生を支えるしくみが整っています。

留学生に対して総合的なキャリア支援と就職支援をまとめて一括した窓口をつくりたいとは思っているのですが、まだそこまでに至っていません。現在は、週に１回、ハローワークから、本学卒業生でもあるジョブサポーターに来てもらってサポートしてもらっています。新卒応援の求職です。芸大のことをよく知っている担当者さんなので、これからも連携して本学に合う留学生向けセミナーなどを合同企画していけたらと思っています。その他、さまざまな外部機関の説明会なども活用しながら相談制度を整えていこうとしている段階ですね。

企業セミナーも定期的に開催しています。個別もあり、合同で行う回もあります。特にデザイナー職を募集する広告会社やゲーム会社等の単独の企業説明会は毎年、開催しています。

学部生は大学院に進学する率が多いです。ほかには、やはり作家（クリエイター）や音楽家志望の学生が多く、留学生は母国に帰って藝術活動をしたり、大学や専門学校の先生になるケースが多いです。日本で就職している留学生は少なく、就職相談も多くありません。数は少ないですが、本学に助手として残る留学生もいます。本学は作家や演奏家、フリーランスのクリエイター等アーティストを目指す人が多く、日本人学生を含めて、卒業後すぐに企業に就職する人は全体の２割程度です。アーティストを目指している学生と話すと、定収入がないことについては「覚悟している」という人もいます。

逆に言えば、それほどの強い気概がないと、芸術家や音楽家として第一線でやっていくことは難しいということなのでしょう。

２０１４年のことでしたが、こんなことがありました。中国・杭州の新設の美術大学の先生が本学を来訪され、博士課程で学ぶ中国人学生を先生として招聘したいというのです。求人の内容をよくヒアリングして何人かの留学生に声をかけましたが、そのときは双方求める専門性に違いがあったことなどが理由でまとまりませんでした。先方の学校は美術研究科博士課程に在籍する中国籍の留学生を求めていたのでしたが、院生とのマッチングがうまくいかなかったのです。

２０１５年度より来日留学生と海外留学希望者に対するサポート機関として学内に、グローバルサポートセンターを設置いたしました。

このセンターの留学生サポート事業の一つとして、留学生に対する日本語教育と留学生相談の充実があります。

これまでの日本語教育は、おもに日本人学生に対する外国語教育の担当教員が兼任していましたが、２０１５年度よりグローバルサポートセンタースタッフとして、留学生担当の選任講師を雇用しました。

選任講師が日本語授業を専門的に担当するとともに、留学生に対する学生相談に対応しています。日本語授業は入門篇から初級、中級、上級とレベル別に用意されています。

留学生のサポーター制度（チューター制度）についても、内容の見直しを行いました。これまでは学外活動、つまり生活面でのサポートを主としていましたが、２０１５年度より学習面でのサポートも行うようになりました。

そのためチューターは留学生が所属する研究室の推薦を受けた大学院生が担当いたします。留学生はもちろん、チューターとなった学生にとっても留学生を通して他国の文化を学ぶ良い機会となっているようです。

また、今後の予定として大学配信の多言語化を予定しており、現在シラバスの英訳かを進めております。

その他、海外の芸術系大学等と協定を結び、交換留学事業や共同カリキュラム事業の実施、海外留学プログラムへの大学助成金の創設など、本学学生が海外留学や国際経験を積めるシステムを構築するための取り組みも行っています。

伝統や歴史を尊重しつつ、アートの世界にさらに新たな歴史を刻みたいと考えている意欲的な方に、世界中から来ていただきたいと考えています。