【日语】芬兰留学记 vol.6
~難民受け入れの現状・・・欧州は一体どうなっているの?~
フィンランド留学記第六弾は、最近話題の欧州難民受け入れ問題について、小蘭の目線からご紹介していきます。
11月初頭、スウェーデンの首都ストックホルム(斯德哥尔摩)を訪れました。
中央駅に到着してまず目を疑ったのが、ホームレスの人の多さです。死んだ魚のような目をして、紙カップを差し出してきます。どうかお金をください、と訴えるかのように。
そんな光景を、街の中でも電車の中でも至る所で見かけました。生活水準の高い国であり、華やかな観光地として有名でもあるストックホルムで、このような光景を目にするのは、なんとも言えないちぐはぐした感覚がしました。
スウェーデンは、元来からヨーロッパの中でも難民の受け入れに特に寛容です。
今回はヨーロッパ全体(19万人)のうち2/3をドイツ、イタリア、フランスと共に受け入れる予定だそうですね。中東やアフリカからスウェーデンにやってきた難民は、まず政府が確保したシェルターに行くそうです。
ということは、私が駅や町中で見かけた毎日同じ場所で、紙コップを片手にお金をくださいと言っている人たちの多くは、いくらか前にスウェーデンに到着したものの、自立できなかった、もしくは、自立する意思のない人たちなのかもしれませんね。
実際に、夜の街を歩くと、日中お金を集めていた人が、何人か一緒に駅で毛布に身をくるめて横になりながら、お酒を飲んでいるのを見かけました。
なんだかむなしい気持ちになりましたが、そういった人は何十万人もいる難民の中のごく一部の人達なのでしょう・・・。
それから、駅の入り口付近には毎日、難民支援の方々がおり、到着した難民のサポートをしていました。加えて、「亡命したい方はこちらにご連絡を!」と言った電子公告が表示されたりもしていました。
ちなみにフィンランドはというと、今回は4000人しか受け入れてないそうなので、大きな変化もなく、変わらない日々が続いています。
ただ、私の大学では、難民支援プログラムを実施しています。
具体的には、フィンランド語を教えたり、フィンランドの文化について少人数で語り合う場を設けたり、薬学部や医学部では医療サービスも無料で行ったりしているようです。
ボランティア登録してみたものの、フィンランド語もサバイバルレベルだし、医術もまったくないしで、まだ一度も参加したことない小蘭でしたが、今度参加したときにはまたご報告しますネ。
2015.12.11
小蘭
时事日本
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