中国留学記Vol.10 地震の巻
地震大国中国?!
こちらは今日もいい天気になりました。大変強い日差しが降り注いでいます。本当に少し立っているだけで肌がジリジリと焼けそうなくらいの日差しです。今日も暑くなりそうです。このまま今年の夏は暑いのでしょうか。もう明日から6月ですね。
それから日本では昨日(5月30日)地震がありましたね。結構長めで,揺れたと聞いています。高層ビルにいた人などはかなり怖い思いをしたようです。エレベーターがたくさん止まって大変だったとも聞いています。先週の月曜日にもお昼すぎに東京だと震度4くらいありましたね。少しちょっと最近多いので,自分の出来る範囲で予防策などをもう一度考え直す必要がありそうです。
さて,日本は地震大国として有名ですが,中国はどうなのでしょうか。実は中国は地震が多く,地震活動が頻繁な国です。中国は国土の大半が一枚のユーラシアプレートに乗っているので,インドヒマラヤプレートがユーラシアプレートに潜り込むチベットや雲南地方などを除くと,殆どの地域の地震はプレート間ではなく,地殻内で発生しています。中国の地震は,活動の範囲が広く,マグニチュードが高く,震源が浅いのが特徴で,必然的に人員の死傷や財産の損失など,甚大な損害に繋がることが多いです。08年の四川大地震では9万人近く,10年の青海省の地震ではおよそ3千人の死者を出しています。過去の事例からも様々な災害リスクを抱える災害大国であると言っても過言ではありません。
中国政府は憲法を改正し,行政機関の壁を超えた地震対策を目標に掲げるなど,国を挙げて危機管理や災害対策に取り組んでいます。また,中国政府は事業継続管理(BCM)に関する国家規格を策定して,BCMの取り組みを行政や業界団体に展開するなど,災害に対する活動を徐々に企業にまで広げつつあります。
地震に特化した対策としては,予知そして予報と,建築物や建造物などの耐震化などがありますが,どちらも日本に比べ未だ大きな困難があり,現時点ではこの2つの方法だけで地震災害を防ぎ軽減することはできていません。そのため,その他の手段でそれを補っています。具体的には,予報警報,応急措置,救急救助等の充実です。
中国の地震防災の方針は,「予防を主軸とし,防災と救助によってそれを補うかたちで総合的に被害軽減を図る」となっています。過度に恐れる必要は無いですが,国は違えど,我々も平素からの備えが必要に違いありません。備えあれば憂いなし。今一度各地域の防災マニュアルを確認しておきましょう。
小米
(2015年6月2日追記:2015年5月31日作成)
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