早稻田大学 不容忽视的巨擘|早稲田大学

昨今では、グローバル化が進み、日本でも、企業側は、国籍を問わず、優秀な人材を確保したいと考えていることは間違いありません。
だからこそ、学生の質を厳しく見極めたいとも思っているはずで、それは企業の入社試験の内容にもよく映し出されています。

基本的なところでは、まず第一関門として、志望理由書（エントリーシート）があります。この書き方をよく研究することは、手抜きをしてはならない段階と考えます。

ここを通過すると、面接が何回か行われます。ときにはグループディスカッションの方式を入れてくることもあります。

チームの中で同僚や他者と協働して、スムーズに仕事を進めることができるか、また集団の中での能力を見ていく段階です。

もちろん筆記試験もあります。

留学生は、日本人学生に比べて情報も少ないため、これらの波を一つひとつくぐり、採用へとつなげていかなかればなりません。企業側の留学生雇用枠は、じつは増えています。

企業でのふだんの業務、ビジネスで使える日本語力、コミュニケーション力などがあれば、活躍する機会はつかめるということで、それには大学時代の過ごし方が重要です。

早稲田大学のキャリアセンターでは、就職ガイダンスや各種セミナーなどをたくさん企画していますので、おおいに活用していただけたらと思っています。

留学生が日本企業で働く際に参考になるテーマで、企業から講師を招聘したセミナーなども開催されています。

２０１５年入学式で早稲田大学の総長が話された言葉を抜粋しながら、考えてみたいと思います。

２０１３年１０月に、教育再生実行会議第四次提言が採択され、２０１４年１２月には中央教育審議会答申がありました。

そのような流れの中、これからの教育の針路をどうとるかということは大学にとっても大きな課題です。

早稲田大学では、２０１２年に「WASEDA　VISION１５０」で、洞察力、人間力を備えたグローバルリーダーの養成に力を入れることを明言しています。

どのような学生を育成したいのかですが、問題の本質を見抜き、自ら必要な調査・分析を尽くしてあるべき解決策を構想していける力をもった人材です。

グローバル人材とは一言でいうと、自ら課題を発見し、解決するための思考力・判断力・表現力をもった人間ということができるのではないでしょうか。

たとえば意見がぶつかったときなどにも、主体性をもって他者を説得できる力。立場の違うさまざまな人間の間で、ともに働き、何もないところから新しいことを立ち上げることができる強さ。それが時代を切り開くイノベーションにつながると考えています。

このような人材が増えていくことは、世界の人々の幸福に貢献できるということにつながると思います。

まずG30とは、２００９年に文部科学省が打ち出した、留学生３０万人計画が基になっています。多くの大学ではこれを機に、英語学位プログラムを設置するという取り組みを行った経緯があります。

いっぽう、早稲田大学ではそれ以前から、留学生を増やすということを大学としてのビジョンのひとつに掲げていました。

その中で、海外に住んでいる外国人、多くは高校生の入学試験が、日本人学生のそれと同じものであっては、ハードルが高すぎるという考え方がありました。つまり、早稲田大学のキャンパスに来なければ入学試験を受けられないという点です。

留学生の入試のあり方を考えるうち、書類選考と面接で合否を決めるという仕組みができてきました。書類選考には、高校時代の成績はもちろん、各国で決まっている実力テスト、中国ならGaokaoの成績も反映されます。また、遠隔地面接試験というシステムも導入しました。これは、入試の面接において、東京に来なくとも、学生の住んでいる一番近くの都市で受験できるようにしたのです。

具体的な場所は

具体的には、２０１５年５月の調査で４９１７人(学生１０人に１人)いる留学生を２０２５年度末までに１００００人に増やすという目標が掲げられています。

２０１４年度からはスーパーグローバル大学創成事業が始まり参加されています。各大学、ネーミングを付けて構想を掲げていますね。早稲田大学では、Waseda Ocean構想～開放性、多様性、流動性を持つ教育研究ネットワークの構築～としています。

これからさらにさまざまな取り組みを行っていく予定ですが、一口に　留学生を増やす　といっても、世界の優秀な学生に留学先に日本を選んでもらい、さらにそこから早稲田を選んでもらわなけければなりません。大学のブランディングとともに、日本のブランディングは、日本文化を再考し、独自の価値を再検討してみる、そしてそれを大切にしながら国際化にも対応していくということが大切です。また、教育・研究の質を高めるには、経験値の高い外国人教員や優秀な外国人学生が来ることはとても重要です。早稲田大学を卒業したことが世界でも評価されるようにならなければなりませんね。

早稲田大学では「グローバルエデュケーションセンター」を設けています。国際舞台で活躍する人材の基本的スキルとして、実践的外国語能力、学術的文章作成力、数学的論理的思考力の３つを挙げています。

さらに幅広い教養を身に着けていただきたいです。

広い教室で教授が一方的に講義するだけではなく、「少人数対話型」の授業を多く取り入れています。

これは、受け身ではない問題解決型人間の育成につながるとの期待を込めています。また、激動する時代の要請を身をもって感じてもらうために、インターンシップやボランティアなどをとりいれた体験型の学びにも力を入れています。

模範解答が用意されていない現代社会の問題の数々に、果敢に取り組んでいける人材育成が喫緊の課題です。